日本ジオパークネットワーク(JGN)とは
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伊豆半島ジオパークWEBサイト
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伊豆半島ジオパーク

■南洋の海底火山だった伊豆半島

伊豆半島と3つのプレート

静岡県の東部に位置する伊豆半島ジオパーク。その成り立ちは、本州の他の地域と大きく異なります。

3つのプレートがひしめき合う本州で、唯一フィリピン海プレートの上に位置する伊豆半島は、約2000万年前には、数百kmも南の海底火山群でした。フィリピン海プレートの上にできた火山島は、プレートとともに北に移動。やがて本州に衝突し、現在のような半島の形になりました。約60万年前のできごとです。

■半島の形成と人々の営み

約2000万年前から現在までの出来事の図

その後もプレートによる地殻変動、火山活動が続いた伊豆。二重三重の地質学的特異性は、美しい景観や温泉、深い海など、独特の自然環境を生み出しました。豊かな自然に惹きつけられた人々は、そこに住み、文化と歴史を育みました。伊豆半島のテーマは「南から来た火山の贈りもの」。伊豆半島ジオパークには、以下のような楽しみ方があります。

■伊豆半島の楽しみ方

海岸線はカヤックや遊覧船など、海からも楽しめます

・南部・西部は貴重な海底火山の噴出物を陸上で見られます。海岸線はカヤックや遊覧船など、海からも楽しめます。

・中央部は伊豆が陸化した後に噴火した天城山などのトレッキングが人気。貴重なブナ林や湧水で育つワサビ田も。

・東部は単成火山群が作った新しい大地が特徴。海に流れ込んだ溶岩は、多種多様な魚の棲家。ダイビングにも最適です。

・北部は狩野川や富士山の恵みに育まれた歴史の街。湧水めぐりの街歩き、海底火山の痕跡を歩くトレッキングも。著名な丹那断層の痕跡も必見です。

主な見どころ・おすすめジオサイト

■吉佐美・田牛ジオサイト

吉佐美・田牛(きさみ・とうじ)の海岸には、海底火山の噴出物が広く分布しています。

伊豆最大級の海食洞である龍宮窟は、天井が一部崩れ、直径約50メートルの天窓が開いています。道路沿いの入口から洞窟を通って天窓の下に、また、遊歩道を歩いて上から覗くこともできます。洞窟の壁には海底火山から噴出した黄褐色の火山れきが美しく層をなし、天窓の底を満たす青い海水とのコントラストが神秘的です。
すぐ隣には田牛サンドスキー場があり、大量の砂が海からの強風によって急斜面をつくっています。階段脇のハマオモト自生地は県天然記念物です。

龍宮窟 田牛サンドスキー場
アクセス情報東名厚木ICより小田原厚木道路、R135、R136経由で約3時間
伊豆急行線 伊豆急下田駅よりタクシーで約18分
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■堂ヶ島・仁科港ジオサイト

堂ヶ島・仁科港ジオサイトは、世界的にも稀な海底火山の美しく多様な地層断面が観察できるサイトです。

堂ヶ島海岸の崖には、海底火山の噴火にともなう水底土石流と、その上に降り積もった軽石・火山灰層が見られます。美しく折り重なる白い火山灰層は堂ヶ島の特徴的な景観を作り出しています。「青の洞窟」を彷彿させる国指定天然記念物の天窓洞は、遊歩道や遊覧船から楽しむことができます。沢田公園に行けば、海底火山の珍しい地層を見学しつつ、堂ヶ島の景色を一望できる露天風呂に入ることもできます。

浮島海岸にそびえる奇岩はかつての海底火山の岩脈群(火山の根)です。

天窓洞
   
堂ヶ島・仁科港ジオサイト 写真01 堂ヶ島・仁科港ジオサイト 写真02
アクセス情報 東名高速道路沼津ICより車で約1時間40分
伊豆箱根鉄道 修善寺駅よりバスで約90分
 >>ジオサイト位置(Google マップ)

■岩地・石部・雲見ジオサイト

火山の地下にはマグマの通り道があります。この通り道が地殻変動などで隆起し、地表に姿を現した「火山の根」が、松崎町雲見の烏帽子山と千貫門です。

海から急傾斜で立ち上がる烏帽子山は大迫力。山頂には磐長姫命を祀る雲見浅間神社があり、天気が良ければ富士山や南アルプスも望めます。浅間神社の門ともいわれる千貫門は、火山の根の一部が波の浸食により海食洞を作り、門の形になったものです。

岩地・石部・雲見ジオサイトでは、伊豆石の石丁場跡である室岩洞も見学できます。海底火山の火山灰などからなる地層は加工しやすく、伊豆軟石として重宝されました。

烏帽子山
   
岩地・石部・雲見ジオサイト 写真01 岩地・石部・雲見ジオサイト 写真02
アクセス情報 東名高速道路沼津ICより車で約2時間。烏帽子山及び千貫門は、堂ヶ島または松崎新港からの遊覧船やクルーズ船利用も可
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■城山・葛城山ジオサイト

本ジオサイトは、海底火山の根にあたる山々と、その崖に見られる美しい柱状節理が最大の魅力です。
城山は、伊豆半島の中央を南下してくると、ひときわ目を引く特異な岩山です。山頂に登る途中には伊豆石の石丁場跡も見られます。山頂からは狩野川と伊豆の山々を眺めることができます。
同じ火山の根である葛城山はロープウェイで山頂まで行くことができ、山頂からは陸化後の大型火山である達磨山のなだらかな稜線、沼津アルプスなどの海底火山の根、富士山や箱根など360度の大パノラマが見られます。
白鳥山には、見事な柱状節理の岩壁が残されています。

城山・葛城山ジオサイト 写真01 城山・葛城山ジオサイト 写真02
アクセス情報 東名高速道路沼津ICより車で約40分。または、葛城山なら、伊豆箱根鉄道 伊豆長岡駅よりバスで約15分、城山は大仁駅より徒歩約20分
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■石廊崎・池の原ジオサイト

伊豆半島の最南端、石廊崎周辺の海岸線は、海底火山の噴出物からできているため、長年の波の浸食によって険しい地形になっています。
石廊崎の岬では、海底を流れた土石流や、溶岩が海水で急激に冷やさればりばりと割れた破片「水冷破砕溶岩」も見られます。先端には海上安全の守り神といわれる石室神社があります。

一方、池の原と呼ばれる小さな高原には、ユウスゲが自生する「ユウスゲ公園」があります。このなだらかな丘は約40万年前に陸上で噴火した南崎火山が作り出したものです。ユウスゲ公園のすぐ近くには、南伊豆町ジオパークビジターセンターがあります。

石廊崎・池の原ジオサイト 写真01 石廊崎・池の原ジオサイト 写真02
アクセス情報 東名高速道路沼津ICより車で約2時間30分(あいあい岬)
伊豆急行線 伊豆急下田駅よりバスで約38分
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■大瀬崎ジオサイト

大瀬崎は海流によって運ばれた岩や砂などで作られた砂嘴(さし)と呼ばれる細長い岬です。岩場の多い砂嘴の中には日本最北端のビャクシン樹林や淡水の神池があります。砂嘴に囲まれた大瀬の港は、ダイビングのメッカでもあります。

大瀬崎の付け根付近では、伊豆が本州に衝突した後に活動した大瀬崎火山の溶岩の積み重なりや、噴火口の断面(大瀬崎南火道)が観察できます。大瀬崎南火道では、中心にある岩脈から溶岩が何度も噴き出して外に流れ出した様子が、その後の浸食によってあらわになっています。

大瀬崎ジオサイト 写真01
   
大瀬崎ジオサイト 写真02 大瀬崎ジオサイト 写真03
アクセス情報 東名高速道路沼津ICから車で約90分。または、東海道線沼津駅よりバス約90分。夏季は沼津港からの定期便あり
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■鉢窪山ジオサイト

伊豆東部火山群のひとつ鉢窪山と丸山は約1万7000 年前に噴火したスコリア丘です。そのふもとから流れ出した溶岩が谷に流れ込み、なだらかな溶岩台地と浄蓮の滝を作りました。滝を作る崖には、溶岩が冷え固まった時にできる柱状節理が見られ、柱状節理と滝がおりなす美しい景観を作り出しています。滝の近くでは、伊豆と九州の一部でしか見られないハイコモチシダ(別名ジョウレンシダ)も見られます。

周辺では、なだらかな溶岩台地や火山がもたらす豊富な湧水を利用して、わさびや米などの栽培が行われ、風光明媚な風景とあわせて大地の恵みを楽しむことができます。

鉢窪山ジオサイト写真01
   
鉢窪山ジオサイト写真02 鉢窪山ジオサイト写真03
アクセス情報 東名高速道路沼津ICから車で約60分
伊豆箱根鉄道修善寺駅から東海バス約35分
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■大室山ジオサイト

大室山は、約4000年前にできた伊豆東部火山群で最大のスコリア丘です。700年余り続く「山焼き」の伝統行事によって、椀を伏せたような美しい形が保たれています。山体全体が国天然記念物の指定を受け、現在は徒歩での登山は禁止されています。リフトで登ることができる山頂からは、伊豆東部火山群が織りなすさまざま地形や、大室山の溶岩が作り出した伊豆高原の景観を楽しむことができます。また、山麓では、溶岩トンネルスコリアラフトなど、流れ出した溶岩が作るさまざまな造形を観察することができます。

大室山ジオサイト 写真01
   
大室山ジオサイト 写真02 大室山ジオサイト 写真03
アクセス情報 東名厚木ICより小田原厚木道路、R13経由で約2時間。
伊東線伊東駅からバス約40分
 >>ジオサイト位置(Google マップ)

■三島ジオサイト

富士山と箱根は伊豆と本州が衝突したあとに活動した火山です。三島はこれら新しい火山と伊豆半島との境界部にあたり、火山がもたらす土砂や溶岩流などの上に街が作られてきました。約1万年前の富士山の噴火で流れ出した粘り気の低い「三島溶岩」は、三島駅南口近くの楽寿園などで、縄状構造などの造形を見せてくれます。また、溶岩内部のすき間を流れてきた地下水が市街地のあちこちに湧き出し清らかなせせらぎや独特な街並み、うなぎなどの特産を築いてきました。

三島ジオサイト 写真01
   
三島ジオサイト 写真02 三島ジオサイト 写真03
アクセス情報 JR東海道線三島駅すぐ
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■丹那盆地ジオサイト

丹那断層は1930年の北伊豆地震を引き起こした断層で、この地震では断層を挟んで左方向に2mものずれが生じました。こうした断層のずれは平均して1000年に1回起こり、南北にのびる谷や丹那盆地を作り出しました。断層公園には地震によるずれが保存され国の天然記念物にも指定されています。丹那盆地の地下には難工事で有名な丹那トンネルが通っています。この工事を難しくした原因のひとつは激しい湧水でしたが、トンネル内に水が湧く一方で丹那盆地では水が涸れてしまいました。そのため盆地では酪農が盛んになり、今では多くの酪農製品を生産しています。

丹那盆地ジオサイト 写真01
   
丹那盆地ジオサイト 写真02 丹那盆地ジオサイト 写真03
アクセス情報 東名高速道路沼津ICから車で約40分
 >>ジオサイト位置(Google マップ)

拠点施設

■南伊豆町ジオパークビジターセンター

伊豆最南端の「あいあい岬」に2012年7月OPEN。伊豆半島ジオパークの紹介展示、観光案内、ジオ菓子や各種お土産品、ジオをイメージした焼物などの販売も行っています。「夕日のカフェ」併設。眼前には海底火山が作りだした絶景が広がっています。

営業時間:10:00-18:00(7月-9月)、11:00-15:00頃(日没前)(10月-5月)

〒415-0312 静岡県賀茂郡南伊豆町入間1839-1

TEL 0558-65-1155

■Facebook 南伊豆町ジオパークビジターセンター

南伊豆町ジオパークビジターセンター写真 01 南伊豆町ジオパークビジターセンター写真 02

■伊東ビジターセンター「ジオテラス伊東」

伊豆半島の東海岸に位置し、観光客でにぎわう伊豆高原駅構内に設置されたビジターセンター。ガイドが常駐し、伊豆半島の成り立ちを紹介するとともに、ジオラマや地層の剥ぎ取り標本など展示も充実しています。

火山実験や砂あてクイズなど趣向をこらしたコーナーも人気です。

営業時間:9:00-17:00

〒414-0023 静岡県伊東市八幡野1183 やまもプラザ2F

TEL 0557-52-6100

伊東ビジターセンター「ジオテラス伊東」 写真01 伊東ビジターセンター「ジオテラス伊東」 写真02

基本情報

ジオパーク名:伊豆半島ジオパーク

ジオパーク名(英語表記):Izu Peninsula Geopark

団体名:伊豆半島ジオパーク推進協議会

代表者名:会長 伊豆市長 菊地 豊

構成自治体名

静岡県沼津市、熱海市、三島市、伊東市、下田市、伊豆市、伊豆の国市、東伊豆町、河津町、南伊豆町、松崎町、西伊豆町、函南町、清水町、長泉町

お問合せ先

■伊豆半島ジオパーク推進協議会事務局

〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺838-1 修善寺総合会館内

TEL 0558-72-0520  FAX 0558-72-1355

■E-mail 

■ウェブサイト 伊豆半島ジオパーク

ガイド情報

■伊豆半島ジオガイド協会

伊豆半島ジオガイド協会は、3か月に渡るジオガイド養成講座を修了、実地による認定試験をクリアした認定ジオガイドが2012年8月に結成したネットワークです。半島各地で活躍するジオガイドが登録されています。山、海、地層、教育旅行、アウトドアなど、ガイドそれぞれの得意な分野があります。まずは協会ウェブサイトをご覧いただき、Eメールでお問い合わせください。

お問合せ先

TEL 0557-54-7676

■E-mail 

■ウェブサイト 伊豆半島ジオガイド協会

伊豆半島ジオガイド協会写真01 伊豆半島ジオガイド協会写真02