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佐渡ジオパーク
佐渡島とは?

佐渡島は、面積855k㎡、周囲約280kmの日本海側最大の島です。1000mを越す山地は隆起量の大きさを物語っており、約300万年前から続く地殻変動でできた島であることを示しています。
島内には約3億年前からの地層が残っています。江戸幕府を支えた金銀山や、国際保護鳥トキ、そして、歴史や伝統芸能など全てがジオパークの要素であり、島や日本海の成り立ちと密接に関わっています。
佐渡ジオパークとは?

佐渡は、平成25年に日本ジオパークネットワークへ加盟しました。海域を含む島全体がジオパークの範囲であり、その中には10のジオサイトが設定されています。それぞれのジオサイトを巡ることで、佐渡島や日本列島が大陸の縁にあった時代、大陸から離れ、日本海が形成された時代、そして隆起し、現在の形になるまでの歴史をたどることができます。
佐渡ジオパークの楽しみ方

ジオサイトを巡ると、地球の歴史から私達の生活との関わりまでを一貫して楽しむことができます。マップを片手に巡る一人旅も良いですが、ジオガイドと共に巡ることで、新しい発見と驚きに出会うことができます。佐渡の風景はどの場所でも素晴らしいですが、風景自体はその素晴らしさを語ることができません。佐渡ジオパークを訪れた際は、是非ジオパークガイドをご利用ください。
主な見どころ・おすすめジオサイト
■海府北部ジオサイト
雄大な海岸美を楽しむことができるジオサイトです。この海岸美は佐渡島の隆起と、波や風による浸食によって作られたものです。この地形を利用し、海に面した斜面には棚田が作られています。
海岸に降りると、数億年前に海中で形成された古い岩石を見ることができ、地球の歴史について実感することができます。
大野亀や二つ亀など、地層にマグマが貫入し形成された岩体も見られ、佐渡有数の観光地となっています。
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最寄りバス停「大野亀」「二ツ亀」など
■海府南部ジオサイト
激しい陸上火山活動の証拠や、落葉広葉樹・針葉樹に囲まれた湖に、泥と一緒に堆積した植物化石などが見られます。佐渡がまだ大陸の縁に位置していた時代、活発な陸上火山活動が起こっていました。海岸に見られる岩石はその時噴出したものです。
また、陸上火山活動によって大陸の縁は徐々に割れ、大きな湖となりました。そこに堆積した植物が化石となって産出します。産出する葉の化石より、当時は現在よりも寒冷であることがわかります。
大陸から分かれるという大きな出来事を、化石や海岸の岩石などの証拠から実感できるジオサイトです。
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最寄りバス停「関」
■大佐渡トレッキングジオサイト
佐渡島は隆起して形成された島です。その中で最も隆起した場所が大佐渡山地です。300万年間で約3000m隆起した山地には、日本海からの水蒸気がぶつかり、雲霧帯となっています。雲霧帯によって育まれた天然杉と高山植物を見るトレッキングが人気となっています。
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■国中平野・加茂湖ジオサイト
山地から流れる清流が国中平野をうるおしています。約300万年前、まだ二つの島だった大佐渡山地、小佐渡丘陵から流れ出た土砂により、古国中湖が埋め立てられ、現在の国中平野が誕生しました。新潟県最大の湖である加茂湖はまだ埋め立てられていない部分です。現在は汽水湖となっており、牡蠣の養殖が盛んです。
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最寄りバス停「本間家能舞台前」など
■相川・金銀山ジオサイト
大陸時代の陸上火山活動によって形成された岩石が海岸で多く見られるジオサイト。佐渡の金銀鉱床は大陸時代の火山活動によって形成されました。その後、島が隆起し、金銀鉱床が発見され、江戸時代から採掘が開始されました。また、海岸では日本海が誕生した時に海底にたまった砂や泥を観察することができます。当時の生き物の化石から、浅く暖かい海が広がっていたことがわかっています。
大陸の縁が割れ、日本海が拡大していく移り変わりを実感することができるジオサイトです。
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最寄りバス停「平根崎」など
■沢根中山峠ジオサイト
日本海の誕生から海が深くなっていく様子を実感できるジオサイトです。日本海形成後、海はどんどん深くなっていきました。沢根中山峠では、1000万年間に渡って堆積した珪藻土を見ることができます。このルートでは日本海が深くなっていく様子から、大地が隆起し、佐渡島が誕生するまでの流れを地層から想像することができます。
ジオサイト内に位置する二見半島では段丘上に水田が開かれています。大きな断層によって谷が形成され、大佐渡山地からの水が届かない為、ため池による稲作が行われています。
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最寄りバス停「夫婦岩前」「紅葉橋」
■西三川・砂金山ジオサイト
世界文化遺産候補地である西三川砂金山が見られます。この砂金山をつくっている地層は約1700万年前の日本海に堆積した泥や砂です。地層中には砂金粒が見られます。このような特殊な産状であるがゆえに、砂金山では遠くの山から水路を引いて水をせき止め、一気に水を流して山を削る方法で砂金が採掘されてきました。佐渡島のなりたちが、砂金採掘に影響していることを実感できるジオサイトです。
また、付近にはお地蔵様を作る石工の里があります。石材に使用される岩石は陸上火山活動によって形成された岩石であり、その性質から細かい細工がしやすく、お地蔵様の柔らかい表情を彫るのに適しています。
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最寄りバス停「西三川」「椿尾」など
■小木半島ジオサイト
海底火山で形成された大地と、それらの大地を活かした人々の生活を見ることができます。日本海が誕生した後、小木半島の海底では活発な火山活動が起こり、大量の溶岩や火山からの噴出物が堆積しました。
その後、島全体が隆起し、段丘地形を形成しました。海岸には平らで浅い波食台が広がり、地形に適した漁の舟としてたらい舟が使用されています。 また、国の伝統的建造物群保存地区である宿根木をはじめ、小木半島には山の斜面を奥に掘り進んだ「横井戸」があり、地域の重要な水源となっています。この横井戸も、小木半島の岩質が深く関連している、ジオパークの重要な見どころの一つです。
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最寄りバス停「小木」「矢島遊園前」「宿根木」「沢崎」
■前浜海岸ジオサイト
海側は急峻な地形が続き、国中平野側はなだらかな地形となっています。この地形は、佐渡が海底から隆起した際、斜めに持ち上がった証拠でもあります。海の中まで続く急な崖は水深約500mまで続いており、エビ・カニなどが水揚げされます。
急峻な地形であるがゆえに土砂災害が多く、前浜海岸ジオサイトや小佐渡北部ジオサイトに見られる棚田はかつての地すべり地を利用して作られたものです。![]() |
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最寄りバス停「岩首」など
■小佐渡北部ジオサイト
地形的には前浜海岸ジオサイトと同様であり、海に向かって急傾斜が続いています。かつて大雨が降った際、川が増水し集落が全壊しました。山から流された石を田んぼから掘り起こして売り、得たお金で集落を全て復興したという話が残っています。この石が、鉄石英とも呼ばれる赤玉石である。
赤玉石の形成や産状はよく分かっていませんが、陸上火山活動の時代に形成された地層とともに産出することから、同時代に形成されたものと考えられています。
佐渡島特有の地形が災害を引き起こしましたが、佐渡島の形成によってもたらされた銘石により、集落の復興が可能となったストーリーが楽しめるジオサイトです。
最寄りバス停「赤玉中」など
拠点施設
基本情報
ジオパーク名:佐渡ジオパーク
ジオパーク名(英語表記):Sado Island Geopark
団体名:佐渡ジオパーク推進協議会
代表者名:三浦 基裕
構成自治体名:新潟県佐渡市
推進組織体制
構成団体:佐渡市、新潟県地域振興局、新潟大学、佐渡観光協会、JA佐渡、新潟交通佐渡(株)、佐渡青年会議所等28団体
お問合せ先
■佐渡ジオパーク推進協議会事務局
〒952-0206 新潟県佐渡市畑野甲533番地 佐渡市役所畑野行政サービスセンター4階
TEL 0259-66-4160 FAX 0259-66-4165
■E-mail
■ウェブサイト 佐渡ジオパーク
ガイド情報
■佐渡ジオパークガイド協会
平成25年6月に「佐渡ジオパークガイド協会」が設立し、現在32名の認定ガイドが誕生しています。観光地である佐渡には、町歩きやトキなどの各種ガイド団体があり、それらとの連携を目指しています。
お問合せ先
〒952-0206 新潟県佐渡市畑野甲533番地
TEL 0259-66-4160 FAX 0259-66-4165
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