「国連海洋科学の10年」に向けたキックオフイベント
~海洋ゴミ問題in 隠岐ジオパーク~
2022年01月21日リリース
2021年11月13日(土)、隠岐ユネスコ世界ジオパークにて、『「国連海洋科学の10年」に向けたキックオフイベント~海洋ゴミ問題in 隠岐ジオパーク~』を開催いたしました。
イベント内では関係機関や会員地域などからの海洋事業の取組内容についての事例発表や、今後JGNとして海洋事業に取り組んでいくことを宣言する『国連海洋科学の10年におけるJGN取組推進宣言』を発表いたしました。
午後からはフィールドワークとして、隠岐の島町塩の浜海岸にて海岸清掃と漂着ゴミの分析等を地元高校生や地域住民の皆さんと実施しました。
これから日本ジオパークネットワーク会員地域全体で海洋への取り組みを推進し、直面する社会課題の解決に向けて、取り組んでいくこととしています。


実施目的
2021年から始まった「国連海洋科学の10年」を契機に日本ジオパークネットワーク(JGN)として海洋への取り組みを進めるにあたり、本イベントを開催し、JGN全体で海洋事業に取り組むことへの意識を醸成する。
JGNが海洋事業に取り組むべき理由
地質の保護保全に重きを置いてきたジオパーク活動だが、その地質の成り立ちには海洋が大きく関係しており、切り離せない存在である。JGN全体で人間生活と結びつきやすい海洋(水)という視点を共有することで、地質遺産を守るという認識の訴求を進めていきたい。
さらに、世界的に問題となっている海洋ごみ、マイクロプラスチックの問題などにもジオパークが取り組むことで、山や川から海に流れ、それが海洋汚染につながるという一連の流れや循環する環境イメージを分かりやすく社会に訴求することができ、直接海の問題とは関係がないと考えている内陸地域に対しても海の豊かさを守る大切さを訴え、社会全体への貢献を目指していく。