磐梯山ジオパークの位置と地形

福島県のほぼ中央部、東北地方の脊梁をなす奥羽山脈の一火山である磐梯山を中心とした地域にあります。周辺には標高400m~800mの高原地帯が広がり、中心に標高1816mの磐梯山がそびえ、南側に猪苗代湖、東側に川桁断層崖と安達太良連峰(あだたられんぽう)、北側は標高2000m超の吾妻連峰で囲まれ、西側に、雄国沼湿原(おぐにぬましつげん)をもつ猫魔火山のカルデラがあり、大地の生い立ちと豊かな自然、そこに暮らす人々と大地の関わりがよく分かるジオパークです。

磐梯山ジオパークの位置

磐梯山ジオパークの特徴とジオサイト

磐梯山ジオパークでは、磐梯火山の誕生と変遷、特に水蒸気爆発による山体崩壊と岩なだれがもたらした大規模な地形を見られること、磐梯山が人々の生活や歴史に与えた影響およびそこで形成された独自の文化について分かりやすく紹介しています。5つのジオストーリー(物語)を楽しむために73のジオサイト(見どころ)や10のエリア(A~J)を設定しています。

磐梯山ジオパークに関わる歴史、生活、文化

この地域には旧石器時代からの遺跡が沢山あり、慧日寺(えにちじ)を始め、磐梯山を中心とした信仰の史跡が豊富で、人々の歴史・生活・文化に計り知れない影響を与えました。猪苗代湖畔には、旧石器時代や縄文時代の人々の生活を示す沢山の遺跡があり、磐梯山南西麓には、平安時代初期に高僧徳一によって慧日寺が開かれ、南中腹には古代に建てられた磐椅神社(いわはしじんじゃ)や会津藩初代藩主保科正之を祀っている土津神社(はにつじんじゃ)など、多くの文化遺産が残っています。

主な見どころ・
おすすめジオサイト

明治の噴火をたどる物語
①銅沼 (あかぬま):エリアDジオサイト23 ②爆裂火口壁:エリアDジオサイト24

1888(明治21)年の噴火の中心だった崩壊カルデラ内に入り、噴火の大きさを実感するとともに、成層火山の内部のつくりを示す貴重な崩壊壁を眺めます。

①銅沼:爆裂火口の中心部にあり、鉄分を多く含んでいるため赤茶けて見えます。強酸性(Ph4)の沼で魚は住めません。沼の南側では、今も噴気があがっており、活火山を実感できます。
②爆裂火口壁(ばくれつかこうへき):噴火で生じた火口壁に火山の内部構造、特に磐梯山を造っている火山角礫岩・溶岩の互層が良く見えます。1954(昭和29)年の大雨で斜面崩壊をおこし、北側に崩れ今の裏磐梯スキー場の大部分を形作りました。

銅沼 : エリアDジオサイト23
アクセス情報
磐梯山ジオパークお宝ガイド エリア図 「D.磐梯火山エリア」参照
裏磐梯スキー場駐車場から徒歩で45分

霊峰磐梯山の麓に根付いた信仰の物語
③慧日寺(えにちじ)跡 : エリアFジオサイト38 ④土津神社:エリアHジオサイト51

磐梯山の麓には、平安初期に開かれた東日本屈指の大寺院慧日寺、会津藩祖の眠る土津神社があります。いずれも創設にあたり磐梯山麓という立地にこだわった信仰の拠点であり、これらに地を訪ね、当時の人の思いや人と信仰のつながりに思いをはせます。
③慧日寺跡:最澄と仏教論争を繰り広げた高僧徳一が理想の仏教研さんの地として平安初期に建立した寺院跡です。霊峰磐梯山の麓から会津平を見渡せるこの地に建立されました。
④土津神社(はにつじんじゃ):会津初代藩主保科正之公が生前に自らの墓所を磐梯山の麓と定め、磐椅神社の末社として祀るよう遺言したことから建立された神社です。

慧日寺跡 : エリアFジオサイト38
土津神社: エリアHジオサイト51
アクセス情報
磐梯山ジオパークお宝ガイド エリア図 「F.磐梯火山南西麓エリア、 H.猪苗代中央エリア」参照
③慧日寺資料館駐車場から徒歩5分 ④県道7号線猪苗代スキー場入口信号から土津神社駐車場、徒歩2分

猫魔カルデラが育む雄国沼と湿原の物語
⑤猫魔ヶ岳 : エリアCジオサイト19  ⑥雄国沼 : エリアCジオサイト21

磐梯山の兄貴分の猫魔火山(100万年~40万年前の活動による)を訪ね、沼と湿原になっているカルデラ内で湿原植物群落(国天然記念物)とその景観を楽しみ、さらに新しい火山らしい磐梯山の山容を、猫魔ヶ岳山頂の特等席から望みます。
⑤猫魔ヶ岳:磐梯山より古い火山である猫魔火山は、雄国沼をとりまいて主峰の猫魔ヶ岳を中心に厩岳山、古城ヶ峰、雄国沼などの山々が連なっています。
⑥雄国沼(おぐにぬま):猫魔火山の噴火によって誕生した沼であり、猫魔ヶ岳や雄国山などの外輪山をもちます。初夏にはニッコウキスゲの大群落が咲き誇ります。

猫魔ヶ岳:エリアCジオサイト19
雄国沼:エリアCジオサイト21
アクセス情報
磐梯山ジオパークお宝ガイド エリア図 「C.猫魔火山エリア」参照
磐梯山ゴールドライン八方台駐車場から徒歩で45分、猫魔ヶ岳山頂

知られざる4万年前の噴火をたどる物語
⑦猪苗代リゾートスキー場:エリアGジオサイト45  ⑧(翁島)岩なだれ堆積物:エリアFジオサイト39

磐梯山の南西麓は約4万年前の磐梯山の巨大噴火により、山体崩壊をして岩なだれが堆積した地域です。地形や岩石からその範囲と現象をとらえ、緑濃い大地と人間の関わりをさぐります。
⑦猪苗代リゾートスキー場:磐梯山の南側の中腹に位置するため、先端が会津盆地まで流れ下った約4万年前の岩なだれによる流れ山地形の全貌が望めます。規模は明治の噴火の約3倍です。
⑧(翁島)岩なだれ堆積物:磐梯町駅近くにある安山岩の巨石を含む岩なだれ堆積物です。火口付近から南西に約8kmも離れています。パン皮火山弾のようなひび割れもあり、火口近くを連想させます。

"猪苗代リゾートスキー場:エリアGジオサイト45
(翁島)岩なだれ堆積物:エリアFジオサイト39
アクセス情報
磐梯山ジオパークお宝ガイド エリア図
「G.天鏡台エリア、F.磐梯火山南西麓エリア」 参照
⑦猪苗代リゾートスキー場道路、翁島登山口前 ⑧JR磐梯町駅付近線路わき

大地創造をたどるパノラマ物語
⑨天鏡台:エリアGジオサイト44  ⑩天神浜:エリアJジオサイト68

磐梯火山と猫魔火山、そして日本第4位の大きさを誇る猪苗代湖、さらにその東西に立ちはだかる川桁山地と背炙山地といった、磐梯山を取り囲む雄大な風景から大地創造のストーリーを大パノラマで理解しましょう。
⑨天鏡台:大磐梯(磐梯山)の溶岩流の末端付近の大パノラマ展望台です。東には川桁断層によりたち切られた直線状に急な崖が並ぶ川桁山地、南には猪苗代湖がまさに天を映す鏡のように輝きます。
⑩天神浜:天鏡台から見下ろした大パノラマを逆に視点を変えて猪苗代湖岸から眺めるジオサイトです。優美な姿の磐梯山のシルエットが美しく見えます。

天神浜 : エリアJジオサイト68
天鏡台 : エリアGジオサイト44
アクセス情報
磐梯山ジオパークお宝ガイド エリア図 「G.天鏡台エリア、J.猪苗代湖北東岸エリア」参照
⑨昭和の森公園入口より道路進入、天鏡台「昭和天皇お手植え松」付近
⑩国道49号天神浜入口信号から小平潟天満宮駐車場、徒歩2分

基本情報

ジオパーク名:磐梯山ジオパーク

ジオパーク名(英語表記):BANDAISAN GEOPARK

団体名:磐梯山ジオパーク協議会

構成自治体名:福島県猪苗代町、磐梯町、北塩原村(2町1村)

お問合せ先

■磐梯山ジオパーク協議会事務局

〒969-2701 福島県耶麻郡北塩原村桧原字剣ヶ峯1093-732

TEL 0241-32-3180 FAX 0241-32-2927

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