
宮城県蔵王町を主なエリアとする蔵王ジオパークには、活火山・蔵王山をはじめ、短期間で活動を休止したとされる火山・青麻山、ふたつの火山の活動以前に起こった巨大噴火の名残をとどめる円田盆地があります。これらの存在は、たとえば水や土壌の性質などに作用し、周辺の生態系や山麓の人々のくらしに大きな影響を与え続けており、目の前に広がる景色から火山との共生の歴史を感じられることが特徴のジオパークです。
地域内には地形・地質遺産のみならず、高山植物や樹氷などの自然遺産、湧き水や蔵王参詣などの文化遺産があります。蔵王ジオパークでは、時代とともに変化を続けながらも、現在まで受け継がれてきた大地や自然、文化などの「大地の遺産」を次世代へつなぎ、人と地球が共存し続けられる未来を描く力を育むことを目指して、保全・研究活動の支援、地域を知る講座の実施、サスティナブルツーリズムの推進・担い手の育成などに取り組んでいます。
五色岳は過去2,000年の活動による火山噴出物が積み重なってできた山体です。活火山・蔵王山の現在の活動の中心である火口湖・御釜を擁しています。
蔵王山の東麓に広がる火山麓扇状地。なだらかな地形と冷涼な気候を活かし、高原野菜や牧草の栽培、酪農が行われています。
昭和6年(1931年)に竣工した、農業用水を分けるための施設。
澄川から取水された水は遠刈田発電所で水力発電に利用されたあと、2つの用水に分けられ、蔵王町だけでなく近隣の町の田畑を潤しています。
平成23年(2011年)に日本土木学会より選奨土木遺産に認定されました。
青麻山と蔵王連峰を望むビュースポット。
蔵王山を望む青麻山頂にはかって蔵王山を神として信仰する刈田嶺神社が鎮座し、その後の時代には蔵王山を修行の場とする修験者たちの拠点となりました。
蔵王山、青麻山が活動する以前に起こった巨大噴火の名残を留める「白石カルデラ」の一部。
円田盆地では、弥生時代以降の遺跡が数多く発掘されており、稲作に適した盆地の地形が古くから利用されてきたことがわかっています。
ジオパーク名:蔵王ジオパーク
ジオパーク名(英語表記):Zao Geopark
団体名:蔵王ジオパーク推進協議会
代表者名:村上 英人
構成自治体名:宮城県蔵王町
■蔵王ジオパーク推進協議会事務局(宮城県蔵王町環境政策課ジオパーク推進室内)
〒989-0892 宮城県刈田郡蔵王町大字円田字西浦北10
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