大分県 おおいた姫島ジオパーク Oita Himeshima Geopark

おおいた姫島ジオパークは、姫島を中心とした海域を含む東西14km、南北6kmの範囲であり、「火山が生み出した神秘の島」をテーマとして2013年に日本ジオパークに認定されました。

姫島

おおいた姫島ジオパークのみどころ

姫島は、約30万年前以降の火山活動によって生まれた4つの小島が砂州でつながって一つになった島で、随所にみられる火山活動の痕跡や、砂州の地形を利用して発達してきた産業、生態系など、コンパクトな島内にたくさんのみどころがあります。また、神秘さを色濃く残す姫島の歴史や文化、人々の暮らしの景観もまた、おおいた姫島ジオパークの魅力です。

約30万年前以降の火山活動によって生まれた4つの小島が砂州でつながって一つになった島

主な見どころ・
おすすめジオサイト

観音崎「姫島の黒曜石産地」(国指定天然記念物)

島内随一の景勝地である観音崎は、黒曜石の断崖がみられます。この黒曜石は、城山火山をつくる溶岩の一部で、ガラス質な岩石です。0.2ミリほどのガーネットが含まれています。先史時代には石器に加工され、瀬戸内海を中心に広い範囲で流通しており、考古学的に大変重要であることから、平成19年に「姫島の黒曜石産地」として観音崎一帯が国の天然記念物に指定されました。この断崖の上には姫島七不思議のひとつ千人堂があります。

アクセス情報
姫島港より北へ徒歩約25分

大海のコンボリュートラミナ

屋根瓦のような模様が連なった「コンボリュートラミナ」は、地震等の揺れが加わったことにより地層が流動化し、層が乱されて形成される構造です。この露頭は「姫島の地層褶曲」として昭和34年に県の天然記念物に指定されています。このコンボリュートラミナ部分は、点々と露出する海蝕崖に100m以上にわたって連続してみられます。また、挟まれている火山灰層の年代から、この地層は約60万年前に堆積したものであることがわかっています。

アクセス情報
姫島港より東へ自転車で約30分

拍子水・金溶岩

姫島の名前の由来となったお姫様伝説にゆかりの「拍子水」と呼ばれる鉱泉が間断なく湧き出しています。泉温24.9℃、二酸化炭素を多く含む炭酸水素塩冷鉱泉で、飲用することができるほか、拍子水を利用した温泉施設で入浴することもできます。また、拍子水の周辺の崖には金火山の一部である金溶岩が露出しており、間近で観察することができます。金溶岩は粘性の強い溶岩の特徴である縞模様が観察され、数mm程度の黒い短冊状の結晶(角閃石)が含まれています。

アクセス情報
姫島港から東へ自転車で約40分

基本情報

ジオパーク名:おおいた姫島ジオパーク

ジオパーク名(英語表記):Oita Himeshima Geopark

団体名:おおいた姫島ジオパーク推進協議会

構成自治体名:大分県姫島村

お問合せ先

■おおいた姫島ジオパーク推進協議会

〒872-1501 大分県東国東郡姫島村1671-1 時と自然の希跡ジオパーク 天一根

TEL 0978-87-2266 FAX 0978-87-2288

ウェブサイト・SNS

■ウェブサイト : 大分県姫島村