日本ジオパークネットワーク

日本ジオパークネットワークとは

 日本ジオパークネットワーク(JGN)は、日本国内のジオパークとジオパークをめざす地域をサポートし、ジオパークのネットワーキングの軸となる特定非営利活動法人(NPO法人)です。

ジオパークは、ユネスコの正式プログラムで、地球科学的に価値の高い地質・地形のある自然遺産を保護・保全し、教育や防災活動、ジオツーリズムなどに活用し、地域の持続可能な開発をめざします。ジオパークでは、自然、歴史、生活、食、文化などをとおして、地球の多様な物語を楽しむことができます。

日本では、ジオパークが急速に拡大しており、ジオパークネットワークの役割がますます重要になっています。

日本ジオパークネットワーク ロゴマーク

経緯

 2007年12月に、日本の地質研究者や地質調査を行う民間団体の支援のもと、「日本ジオパーク連絡協議会」が設立されました。この協議会は、ジオパークをめざす地域が集まってアイデアを交換できるようにすることをねらいました。2008年5月には、日本の地球科学の研究者が中心となって、ジオパークの評価を行う「日本ジオパーク委員会(JGC)」を設立しました。また、ジオパークに関係する10の省庁の担当者もオブザーバーとして参加しました。そして、2008年には7つの日本ジオパークが誕生しました。2009年5月、「日本ジオパーク連絡協議会」は発展的に解散し、「日本ジオパークネットワーク(JGN)」が設立されました。

日本ジオパーク連絡協議会 平成20年度総会会議風景
(冒頭挨拶する協議会会長の米田氏)

日本ジオパークネットワーク 沿革

  • 2009年(平成21年)

    05月
    16日

    日本ジオパークネットワーク
    (JGN:Japanese Geoparks Network)設立
    (日本ジオパーク連絡協議会は発展的解散)

  • 2010年(平成22年)

    05月
    27日

    全国地質調査業協会連合会表彰・奨励賞受賞


    08月
    21日

    臨時総会でNPO法人化決定

  • 2011年(平成23年)

    07月
    27日

    法人登記完了:内閣府認証NPO成立

  • 2012年(平成24年)

    05月
    11日

    事務所移転(千代田区内神田1-5-1)

  • 2018年(平成30年)

    05月
    18日

    日本地質学会125周年記念特別表彰受賞


    10月
    13日

    国立研究開発法人防災科学研究所との包括的連携協定締結

  • 2021年(令和三年)

    12月
    14日

    東京地学協会より普及功労賞を受賞

  • 2022年(令和四年)

    03月
    23日

    非営利組織の信頼性の証『グッドガバナンス認証』を取得

目的

  • 日本のジオパークとジオパークをめざす地域のネットワーキングに寄与すること
  • 地域資源の保全と地域住民の意識向上を促進すること
  • 国内におけるジオパーク広報の中心的役割を担うこと
  • ジオツーリズムの促進とサポートをすること
  • 日本のジオパークの質的向上を図ること

会員

2023年5月24日現在、JGNの正会員は日本ジオパークに認定された46地域(うち、ユネスコ世界ジオパーク10地域を含む)であり、準会員はジオパークをめざす7地域です。

また、個人、法人の協賛会員(寄付者)がジオパークを支援しています。

ジオパークを応援する

日本のジオパークの特徴

JGNでは、会員間の交流を重視しています。

被災体験を教育の手段として有効に活用していきます。

日本では、多くのジオパークがユネスコ世界ジオパークガイドラインで強調されている「ボトムアップのプロセス」と「地域住民の関わり」の実現に力を注いでいます。

ジオパークが単に「地質」や「岩」だけに注目した活動ではないと地域で理解してもらえるように努めており、地質学的な特徴がどのようにユニークな文化や習慣をもたらしたのかというストーリーづくりに取り組んでいます。

組織運営体制

JGNは、全会員出席の総会で選任された理事と監事で組織される理事会が組織運営等の中心となります。事業計画、予算等は総会で決定されます。

名称 特定非営利活動法人日本ジオパークネットワーク
(NPO法人日本ジオパークネットワーク)
連絡先 〒101-0047
東京都千代田区内神田1-5-1 トライエム大手町ビル7階
TEL:03-3219-2990 FAX:03-3518-9920
[email protected] https://geopark.jp/
設立 2010年8月21日(認定2011年7月27日)
役員 理事長 古川 隆三郎 (島原半島ジオパーク協議会長・島原市長)
副理事長 桂 雄三(元文部科学省文化庁主任文化財調査官)
理事 荒木 輝明(アポイ岳ジオパーク推進協議会長・様似町長)
理事 植田 壯一郎(室戸ジオパーク推進協議会長・室戸市長)
理事 遠藤 和夫(磐梯山ジオパーク協議会長・北塩原村長)
理事 菊地 豊(一般社団法人美しい伊豆創造センター副会長・伊豆市長)
理事 熊川 榮(浅間山ジオパーク推進協議会長・嬬恋村長)
理事 越川 信一(銚子ジオパーク推進協議会長・銚子市長)
理事 佐藤 義興(阿蘇ジオパーク推進協議会長・阿蘇市長)
理事 篠田 洋司(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会長・美祢市長)
理事 高井 美穂(三好ジオパーク構想推進協議会長・三好市長)
監事 坂之上 浩幸(OBOG会世話人)
監事 佐藤 一夫(湯沢市ジオパーク推進協議会長・湯沢市長)
事務局長 古澤 加奈
決算 4月末
貸借対照表 事業報告書掲載
発行物 GEOPARK magazine(年1発行)

財政運営

JGNの主な財源は、年会費とジオパーク活動を支援する個人や法人からの協賛会費(寄付金)です。年会費は正会員が年40万円、準会員は年20万円です。協賛会員は、3,000円以上の寄付をした方です。ジオパーク活動に参加するメンバーの積極的な支援により活発な活動を継続しています。

全国大会と全国研修会

毎年、全国大会を開催し、各ジオパークで活動する人たちが1つのジオパークに集まり、テーマにそってそれぞれの活動内容や成果を発表します。

また、全国研修会では、各実務担当者が集まり、具体的な品質向上のための手法について研修しています。

研修の様子(第15回全国研修会)

企業との連携

民間企業等の法人が大口の協賛会員となっています。企業の支援については、社会貢献的な側面もありますが、最も重要なのは、ジオパークに関わることで企業としての収益が上がることです。

資料